履歴書を出せというから怪しい?


私は原稿の提出の際に履歴書の提出も求めています。
それは出版背景を知るために必要だからです。
ところが、ここでも低俗な野次が飛んできます。


なぜ、履歴書を出さなければいけないのだ?
原稿とどういう関係がある!


出したくないので履歴書を忘れた振りをしたり、または殆ど内容が
書かれていない履歴書の添付だったりします。ははぁ〜〜ん、自分を
隠して出版したいという現われだな・・・、こういうケースは原稿など
読まずに出版をお断りさせていただきます。ご自分を隠そうとされる
方は原稿の内容に責任を持ちたくないという心の現われだからです。


なぜ、履歴書を提出しないといけないのだ、私はプロで執筆経験も
豊富なのだが履歴書など提出したことがない・・・!
とご立腹される方もおられます。


今日ではミニコミ誌やタウン誌が全国に溢れています。
そのような業界のことまでは私と言えども知りません。
あるいはマニアックな雑誌などのついては私は存知上げません。


私がプロデュースする出版は単行本です。
私が取引する信頼できる出版社は、新人の著者について必ず履歴書を
保管してます。それが当然だと私は思いますね。


出版という世界は印刷ではありません。
出版というのは所定の流通に乗せ、全国の書店に配本します。
つまり出版というのはマスコミデビューなのです。


同人誌や地方の私的な配信ではありません。
いったん出版されると、その情報が全国ネットで様々な人たちの目に
触れるのです。その情報についての責任を出版社が負います。


情報はどこで、だれの権利を侵害してしまうのか見当がつかない場合も
実際にあります。それでも出版社は出版した情報について社会的な責任を
負うのです。その出版社は著者の身分、社会的な立場、生活状況など
つぶさに熟知していて当然なのです。ですから、私がプロデュースさせて
いただく場合も詳細な履歴書を提出していただき、さまざまな質問を
させていただきます。


出版社は世界的な習慣でペンネームを認めています。
社会からどのように詰問されてもペンネームの著者の身分を明かしません。
しかし、それは著者を熟知していて心底信用しているからです。


それを、どのように勘違いされるのでしょうね?
私はペンネームで書くのだから原稿だけで判断して出版しなさい・・・と
ばかりに高飛車になる人がたまに現れます。そういう人に限って、丁重に
お断りしても逆恨みされて詐欺だ何だと騒がれるのですから社会適応能力
を疑ってしまいますね。


一方で私の仕事は新人の発掘だけに留まりません。
発掘した新人をプロの著者になれるように育成するのが大事な仕事です。
ですから、私はプロデュースさせていただける著者について履歴だけに
留まらず将来性まで熟知させていただきます。