実績がないから怪しい?

なぜ、実績が書かれてないのですか?
実績を教えてください・・・、なに、教えられないの〜、怪しいねぇ・・・、詐欺
じゃない?


まあ、どうして、日本人はここまで保守的で過去の習慣に拘るのだろうか
と疑問に思ってしまいます。


理由は単純明快です。


出版社と取り交わしている守秘義務があるからです。
私のような仕事は物販でいうブローカーみたいな仕事です。
多くの出版社と取引をします。その何倍もの多くの著者と取引をします。
出版社と著者、そして電子書籍制作にかかわるクリエーターたちを取り
まとめて1冊の電子ファイルが完成し、出版社を通じて信頼される電子書店
に並び販売されます。


その私が仕事をプロデュースした出版社や著者や著書を明らかにしては
ならないという守秘義務を交わしているからです。


だから、より多くの新人著者を発掘し出版をプロデュースして顔見知りにでも
ならない限り、なぜ、実績を教えないのですか、怪しいねぇ〜といわれ続ける
のかもしれません。


だけど、たとえば弁護士事務所を訪問して、そうですね、仕事を依頼したいの
ですが先生の実績を知りません。どのような仕事をしてこられたのか具体的
に教えてくださいと尋ねても答えてくれる先生はいません。それは仕事上の
守秘義務なのです。・・・だからといって弁護士の先生を捕まえて、あんた
怪しいねぇ〜、詐欺じゃないの?とは誰も言いませんよね。


それは国家資格があるからという問題でしょうか?
最近は経営コンサルタントという職業もよく聞くようになってきました。
・・・では、先生。最後に実績を教えていただけませんか?
と尋ねるとどうでしょうか?


ああ、実績ねぇ〜とリストを出してきて、有名な会社名をずらりと並べて詳細
で具体的な仕事内容を開示する経営コンサルタントを信用しますか? 
知らない人に、知らないところで、あなたのことがどのような関係だと得意顔
で話しされているのかさえわかったものじゃないですよ。最近は、守秘義務
あるので・・・と言葉を濁す先生が増えていると聞きます。