出版プロデュースの背景

みなさんは、ご自身の出版に興味のある方たちですから出版社については、
よくご存知だとは思います。どころが、私たちのような出版プロデューサー
という業種を以前にお聞きになられたことはございますか?


たぶん初めての方が大半だと思います。


インターネットは大変便利な道具ですが時としてたいへん厄介で不自由な
道具に化けてしまいます。最近、私たちの同業者がインターネットで卑劣
で卑怯な誹謗中傷にあっているのを見かけました。インターネットの使い
方を知らない社会的に未熟な人たちの所業だとは思いますが、その一因に
出版のプロデュースの仕事とかプロダクションの仕事がまるで知られて
いない新規な業種である点にも原因があるように思えます。


最近の出版業界は変動の時期を迎えています。
その変動はたいへんな根深く幅広く起こっています。
インターネットの普及がマスコミに強く影響を与え始めているのと同様に
マスコミの一員である出版業界に影響が強く出始めています。そのような
変動の中から生まれてきた新業種が出版プロダクションや出版
プロデューサーです。私たちは著者と出版社との間に立って、著者に
変わって出版社と出版についての、ありとあらゆる交渉をするのが仕事
です。ですから私たち自身が出版することはありません、あくまでも
出版社を通じて出版する黒子なのです。


まさに業界そのものが起業途上の状態の誕生したばかりの新形態ですので、
同じ出版プロデューサーとか出版プロダクションといっても営業内容や
営業チャージの種類や方法も会社によって各社まちまちの状態です。
それでも業界はNHKに取材されるなどたいへんな注目を浴び賑わいを
呈しています。


では、なぜ、このような業種が起業を始めたのでしょうか?
それは日本のたいへん閉鎖的で不透明な出版業界という背景から生まれ
ました。

日本で出版社を設立するのには法規制の制限を受けません。
だれでも自由に出版社を設立して営業できます。
ですから、原稿さえあれば印刷屋に印刷と製本を注文すれば、すぐにでも
商品が出来上がり出版できるのです。


ところがその書籍を書店で販売しようと思ってもできないのです。
これが日本の出版業界なのです。
新しい出版社が書店に販売を依頼しても商習慣から受け入れてもらえない
のが日本の閉鎖的で保守的な出版業界なのです。詳しくは説明できませんが、
結論から言えば歴史と実績のある出版社は今日では異例なことながらも
今日の過当な競争から商習慣で完璧に守られていることになります。


これらの状況が新人に門戸を硬く閉ざしているという悪癖の実態に
つながっています。でも、そのように守られた出版社であっても新人の
発掘は事業発展上の最も重要で不可欠な事項なのです。
新しい著者が活躍してくれて頑張ってくれないと本が売れないのです。
読者がワクワクするような新刊本を書いてくれないと出版市場が活性化
しないのです。ところが、この新人の発掘が出版社にとって一番リスキー
で金銭負担の一番大きな業務なのです。


そこで今日始まってきたのが出版業務の分担です。


今日の出版業界はたいへんな低迷期をさまよっています。
ご多分にもれず、人材の縮小や小規模出版社の倒産が相次いでます。
その結果として有名な出版社からも実力のある優秀な人材が世間に
放たれ続けいます。


新人の発掘は素人にできる仕事ではありません。
売れる原稿を探すのはプロの確かな目と熟練の交渉力が必要です。
さらに、詳しくは書けませんがプロの仕事というのは原稿だけを探すの
ではありません。つぎつぎと売れる原稿を書ける著者に育てることこそ
が本質なのです。


原稿は、その原稿だけの価値しかありませんが、発掘した新人を本当の
プロに育てることこそがプロデューサーの仕事の真髄なのです。
この仕事こそが素人にできる仕事ではありません。
たいへん時間のかかるたいへんデリケートな仕事です。
出版社はこの業務の外注化を始めました。
それで昨今、私たちのような出版プロデューサーとか出版プロダクション
が市場に誕生してきたのです。今後は、ますます増えると予想されて
います。そして、著者と出版社をつなぐひとつの業界として成長する
ように思えます。ちょうど、芸能界におけるプロダクションと同じよう
な位置づけになると思われます。


歌手がレコードを出したいといって直接レコード会社と契約できません。
タレントや俳優が映画に出たいといって映画会社と直接契約できないよう
にそれらを仲介するプロダクションという存在があります。優秀な
プロダクションに所属するとレコード会社や映画会社との距離が縮まる
のは事実ですが、本人の実力も同様に必要ですね。これらと出版の
プロデューサーやプロダクションもまるで同じことだと思います。


一方で、出版社というのは、それぞれに違った分野の専門図書を持って
いたり、似て非なる営業上の特徴を色濃く持つ個性で散らばっています。
出版するためには、このような出版社と契約をしなければなりません。
つまり、出版の交渉は、それぞれに相手のキャラクターが違う、
つまりは出版の価値観や出版についての審査基準が千差万別な出版社
ごとに応じて巧みに変化させないと成立しないのです。


出版業界というのは、このように複雑なので、最初は要領が得づらい
ものです。私たちは、そのような出版業界のなかで、種々様々な出版社
と深い人脈や業務提携などで結ばれていますので、どのような分野の
原稿でも、どのような形態の出版でも、著者に成り代わり融通の利く
交渉ができます。


私たちは出版業界のプロです。
原稿の編修構成、そして売れるための原稿の修正や変更などがプロの
仕事です。その私たちの手で僭越ながら原稿をプロ品質に磨かせて
いただきます。


私たちの張り巡らせた出版業界の人脈と私たちの巧みな交渉力で、
素人や新人には困難な出版交渉を責任をもって完結します。
あなたの原稿に相応しい出版社を見つけ、あなたが希望する出版条件に
導き、売れるプロ品質の原稿に磨き上げます。そして、処女出版の後は、
出版社に利益をもたらせるスーパースターになれるようにプロ品質の
著者に育成させていただきます。