プロデュースはこんな仕事です

出版の仕事は、大きく下記の3つの段階に分類されます。


 1. コンテンツの制作(原稿の募集、原稿の編集構成など)
 2. 商品化された原稿の印刷製本
 3. 商品化された書籍の配本販売


このなかで概ね私が担当するプロデュースの仕事は<1>です。<2>と<3>は従来どおりに出版社にお任せしています。


私の場合もあなたの原稿の出版が決まりましたら、これを売れるように
商品化する編集構成さらには電子出版の場合は紙面のデザイン処理など
の紙面制作の仕事は私が担当いたします。


折衝交渉する出版社から出版の内諾が出た段階で、私の場合の仕事は
2つに集約されます。ひとつは、著者の将来性の有無を判断するために
原稿提出者のプロフィール分析です。
いまひとつは原稿の商品化の準備です。
原稿をどのように商品化できるのか、どのように商品化するとよく
売れるのか、それらを実現するための要員は誰で、どのような業務を
どのように依頼するのかなどの計画と準備です。これらをすべて
メールの交換で実行します。ですから、この段階では原稿を提出いた
だいた著者の方とも、相当に深い重たい相談もメールでさせていただき
ます。


著者との相談が終わった後、提出済みの原稿はこのように商品化されます
と内諾を得ている出版社に最終リポートを提出し出版社からの回答を待ち
ます。この出版社からの回答と同時に出版社との最終商談に望みます。
出版社は私からの最終的なリポートをチェックしながら、私に対して
出版の条件を提示してきます。その条件を受けて、著者と最終打ち合わせ
をメールで行います。


出版社と著者の双方が了解した時点で、出版社と著者との間で直接出版
契約を締結していただきます。私の場合は著者の方に間違いがないように
出版契約書に印鑑証明書を必ず添付していただきます。


私の存在意義は売れる原稿の発掘です。
そのために原稿はたいへん幅広く募集します。
ところが簡便なメールだけですが、真面目で実力のある新人著者を
選別します。有望な見込み新人が見つかって初めてその原稿を引き受ける
出版社を探します。そして原稿が売れるようにプロの手をいれ商品として
制作するのが私の仕事です。また発掘した著者をプロレベルに育成する
ことも大事な仕事です。それらが私の社会的な役割であり、同時に歴史に
残る出版事業という価値でもあります。